近年、道路の陥没事故が全国各地で発生しています。特に2025年1月、埼玉県八潮市で起きた道路陥没事故は、下水管の腐食が原因の一つと考えられています。では、下水管はなぜ腐食するのでしょうか？ そして、この腐食を防ぐために、私たち　
ができることはあるのでしょうか？ 実は、「酵素の力」がこの問題を解決する鍵になるかもしれません。

なぜ下水管は腐食するのか？

下水管の中では、私たちが普段流している食べ物のカス、油、石けんカス、人の排泄物などが流れていきます。しかし、下水管の内部は暗く湿った環境であり、そこには微生物（ばい菌のようなもの）がたくさん生息しています

この微生物の中には、「硫酸塩還元菌（りゅうさんえん かんげんきん）」と呼ばれる菌がいます。この菌は、水中にある「硫酸イオン（SO₄²⁻）」を硫化水素（H₂S）というガスに変える働きを持っています。この硫化水素はゆで卵が腐ったような臭いを発する有毒な気体であり、下水管内に充満していきます。

硫化水素は軽いため、下水管の上部にたまります。そして、下水管の内側には「硫黄酸化細菌（いおうさんかさいきん）」と呼ばれる別の菌が生息しており、この菌が硫化水素を酸化することで「硫酸（H₂SO₄）」を作り出します。

この硫酸が下水管の材料と反応すると、コンクリート製の管ではカルシウムが溶けてボロボロになり、鉄製の管では鉄が錆びて腐食し、穴が開いてしまうのです。

このような腐食が進行すると、下水管が壊れ、水が漏れ出し、地面が陥没するという深刻な事態につながります。八潮市の道路陥没事故のように、突然のインフラ崩壊を引き起こす原因にもなりうるのです。

酵素を使った洗剤が下水管を守る？

この下水管の腐食問題に対して、新たな解決策として注目されているのが「酵素を使った洗剤」です。では、酵素洗剤がどのように下水管を守るのかを見ていきましょう。

① 有機物を素早く分解する

酵素には、たんぱく質・脂肪・でんぷんなどの有機物を分解する働きがあります。これにより、下水管内に流れ込んだ食べ物のカスや油汚れが素早く分解されるため、硫酸塩還元菌のエサが減り、硫化水素の発生を抑えることができます。

特に油脂類が下水管に蓄積すると、流れが悪くなり、嫌気性細菌（酸素を使わずに生きる菌）が活性化しやすくなりますが、酵素洗剤を使うことで油を細かく分解し、水に溶けやすくするため、詰まり防止にも役立ちます。

② 硫化水素の発生を抑える

下水管内で硫化水素が発生する原因は、有機物の分解時に嫌気性細菌が硫酸イオンを還元することにあります。酵素を使った洗剤を流すことで、酸素が残りやすい環境になり、嫌気性細菌の活動が弱まるため、硫化水素の発生が抑えられる可能性があります。

 ③ 下水管の汚れを防ぐ
下水管の内壁には、バイオフィルム（細菌のぬめり）が発生しやすくなります。これが厚くなると、硫黄酸化細菌が増え、硫酸の発生量が増加し、腐食が進んでしまいます。

 しかし、酵素洗剤にはバイオフィルムを分解する成分が含まれているものもあり、定期的に使用することで下水管の汚れを減らし、細菌が増えにくい環境を作ることができます。これにより、硫酸の発生を抑え、下水管の寿命を延ばすことにつながります。

道路陥没を防ぐために、日常的にできること

 道路陥没事故を防ぐためには、定期的な下水管の点検とメンテナンスが欠かせません。特に、家庭や企業での「日々の排水管理」がとても重要です。

 私たちができることとして、
               油を直接流さない（ペーパーなどで拭き取ってから流す）
               排水口にゴミや異物を流さない
　　　　　定期的に酵素洗剤を使って排水管をきれいにする

といった対策を行うことで、下水管の負担を減らし、腐食を防ぐことができます。

まとめ：酵素洗剤で未来のインフラを守ろう！

 下水管の腐食は、私たちの生活に見えない形で進行し、やがて道路陥没や水漏れといった大きな問題につながる可能性があります。これを防ぐためには、日常的に下水管の環境を整えることが大切です。

 酵素洗剤を使うことで、
✅ 下水管内の汚れを分解し、硫化水素の発生を抑える 
✅ 詰まりを防ぎ、下水管の寿命を延ばす 
✅ 道路陥没事故のリスクを低減する
といったメリットが期待できます。

ICC株式会社では、環境に優しく、下水管にも優しい「酵素洗剤」を販売しています。日々のメンテナンスに取り入れることで、家庭の排水管をきれいに保ち、ひいてはインフラの維持にも貢献できます。

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